2017年6月17日,18日 栃木県宇都宮市 栃木県総合文化センター
執筆:大塚智子
先週は栃木県宇都宮市にて開催しました。宇都宮市での開催は4年半ぶりです。
土曜日はすぐ近くでお祭りがあり、静かな時間が多かったのですが、日曜日はお子様連れのご家族でにぎわう時間帯もありました。その中で特に印象的だったご家族をご紹介します。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、弟くんでいらっしゃったご家族。みなさん楽しそうにブックトークを聞いてくださった後は、それぞれ展示の絵本をじっくり見てくださいました。特に弟くんは、このfacebookでもたびたび紹介している、エクアドルの「白い鳩」という絵本を真っ先に見に行くような、本好きの幼児さんでした。
普段からおうちで本を楽しんでいらっしゃるのでしょう。みなさんそれぞれのペースで、一人一人自由に絵本をめくってくださいました。そして、しばらく時間が経った頃、突然お父さんが「アッ!」と何かに気付かれました。
ほんの少しですが、弟くん、おもらしをしていたのです。
絵本展でのおもらし、武田によると、昔はそんなに珍しくなかったそうです。本に熱中するあまり、子どもたちは「おトイレを我慢」。おそらく我慢というより、脳が絵本に集中しすぎているため、生理現象であるおトイレすら気がつかないのかもしれません。気付いたときには限界をむかえ・・・というわけです。子どもは本来、そこまで物事に集中できる能力があるのですよね。
絵本を売って25年という中で、何度もおもらしする子に出会ってきたという武田は、
「いや〜久しぶり、数年ぶりです〜」と感慨深けでした。笑
テレビやタブレットなど、夢中にならなくても楽しませてくれる道具が増え、子どもたちの「集中して物を見る」能力は奪われつつあります。でもそんな現代っ子でも、暮らしの中を少し工夫すれば、大人以上に世の中を楽しみ出すのかもしれません。
一人一人が絵本を楽しんでくださったご家族の様子から、普段の丁寧な暮らしがわかるような気がしました。
次回は、一週お休みをいただきまして、7月1日(土)2日(日)に開催いたします。
場所は、愛知県碧南市です。
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