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台風15号


2019年9月14日,15日 千葉県市原市 市原市市民会館

執筆:大塚智子


先週は、千葉県市原市でした。台風15号による深刻な被害を受けた千葉県。今もなお続く大規模停電に、一日でも早い復旧を願う毎日です。今までに出会ってきた全国各地のお客様の中にも、いまだ復旧していないエリアにお住いの方がいらっしゃいます。 みなさまどうかご無事でありますように…。


市原市も、台風による様々な被害を受けた地域で、正直なところ開催するべきか否かとても悩みました。会館の方から、電気復旧のご連絡をいただいたのは11日水曜日のこと。なんとか開催することを決めたものの、街や人々の様子は当日行ってみないとわかりません。本当に正しい決断かどうか、不安な中での開催でした。 前日になり、会館へ確認のお電話をすると、コンビニは品薄でお水などは買えないかもしれないので用意した方がいいことや、周辺のレストランの様子、バスの運行状況など、こちらが聞かずとも親切に街の様子を教えてくださいました。職員のみなさまも大変な中、お気遣いとご協力をいただき、無事開催することができました。市民会館のみなさま、本当にありがとうございました。


そして迎えた当日。土曜日は少ないながらも、本好きのご婦人やお子さま連れのご家族が何組か来てくださいました。「停電は大丈夫でしたか?」とお声をかけると、「3日ほど止まったけれど、もっと大変な方もいらっしゃるから…」と気丈なお言葉を返してくださる方ばかり。中には「お姉さんは?(台風)大丈夫だった?」と、逆に私の心配をしてくださるご婦人もいらっしゃり、みなさまの温かさを感じました。

日曜日は、お子さま連れのご家族が増えて、にぎやかな時間もありました。中でも印象的だったのは、お父さんお母さんと来てくれた三兄妹。小4のお姉ちゃん、小1のお兄ちゃん、4歳の妹さんです。三人とも見事に本好きで、ブックトークのあともそれぞれ絵本をめくってしばらく時間を過ごしていました。そしてひと通り絵本を眺めおわったあとは、(お父さんお母さんは、まだしばらく絵本の話を聞いてくださっているので)ラキューや折り紙、お絵描きをして遊んでいました。 一緒に折り紙をしながら、「停電は大丈夫だった?大変だったよね?」と聞くと、一番上のお姉ちゃんは、学校に行けなかったこと、お兄ちゃんは、懐中電灯で暗いトイレに入ったこと、妹さんは、冷蔵庫で腐ってしまったものがあったこと、などそれぞれ話してくれました。とても元気な三兄妹で明るく話してくれたのですが、目は少し寂しそうで、つらかったのがわかります。詳しく聞くのはかわいそうに思い、話題を変えようとすると、4歳の妹さんが、私に「お熱は?出なかった?」と聞くのです。エアコンが止まり暑い中、家族で誰か熱を出したのかと思って聞き返すと、「誰も出てない」とお姉ちゃん。妹さんの真意は不明ですが、台風で私も大変な思いをしたであろう、体調は大丈夫だったか?と私の心配をしてくれたようです。 最後にお手紙を書いてくれ、そこには、「ともこへ。おねつでなくてよかったね。えほんよんでくれてありがとう。」と書いてありました。


市原市で開催できて本当によかった。この子たちが無事で本当によかった。 たくさんのやさしさをいただいた二日間でした。


繰り返しになりますが、被災された地域のみなさま、いまだ停電中の方々、どうかどうかご無事でありますように。次回は岩手県奥州市です。

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