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大自然の中で。 暮らし方を選ぶこと


2016年4月2日,3日 長野県大町市 サンアルプス大町

執筆:大塚智子


先週は、長野県大町市に行ってまいりました。長野県の北西部に位置する大町市は、北アルプスがそびえ、高瀬川が縦断するという、広大な自然に囲まれた小さな町。人口およそ2万8000人ですが、絵本展は、2005年に開催させていただき、今回約11年ぶりに訪れることができました。


正直お客様は少な目でしたが、いらっしゃった方はみなさん熱心にご覧くださいました。


中でも印象的だったのは、連れ立ってきてくださった2組のご家族。どちらも小学校低学年の女の子を持つお母さんでした。お母さんはお二人とも絵本が大好きなご様子で、どちらのご家族も、長い時間じっくり見てくださいました。子どもたちは学年が違うのに仲良しで、ひととおり絵本を見終えると、一緒に外で遊んでいました。ご近所さん同士かな、と思っていたのですが…片方のお母さんは3日前に大町市に引っ越してきたばかりとのこと。

実は、大町市では、3・11の震災以来、原発問題などで、子育ての環境に悩む方たちを受け入れている町なんだそうです。片方のお母さんは、きれいな川の水で子どもたちを遊ばせる暮らしを伝える側の方。片方のお母さんは、それを求め移住を決断した方。2組が仲良しだったのは、夏の移住体験でふれあっていたからだったのです。


毎週毎週、絵本の大切さを伝えようとしている私たちですが、「暮らし」について、きちんと選択をしている方の前では必要のないこと。今回「テレビは持っていません」「ゲーム機は一切与えたことがない」という方もちらほらいらっしゃいました。大町市の豊かな自然だけでなく、しっかりとした大人たちの「何を与えないのか」という選択が、子どもたちの環境を整えていることを、改めて勉強させていただきました。


晴れた日は外遊び。雨の日は家で読書。そんな昭和の暮らしこそ、子どもたちを育てるのかもしれません。


次回は、4月16日,17日、東京都羽村市にて開催いたします。羽村市のみなさま、どうぞお楽しみに。

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