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7か月の赤ちゃんが、最も喜んだ本

お母さんの顔?


2016年5月21日,22日 千葉県館山市 千葉県南総文化ホール

執筆担当者:大塚智子

先週は千葉県館山市に行ってまいりました。房総半島の南部にある館山市は、東京湾の入り口にある静かな町です。春の海、とっても気持ちいい天気に恵まれた二日間でした。


お客様は、多くありませんでしたが、熱心に見てくださる方は3〜4時間滞在され、たくさんお話もさせていただきました。


その中で、是非みなさんに知っていただきたいご家族のことを書きます。

7ヶ月の赤ちゃんを連れた、お若いご夫婦。とても穏やかな雰囲気のお二人は、一冊絵本をご紹介するたび、「わ〜すごい!!」と楽しそうに見てくださいます。そして、そんなお二人に囲まれた小さな赤ちゃんも、きゃっきゃと楽しそうです。絵本に対しての反応だけでなく、私たちが表情でその子に話しかけると、ちゃんとこちらの目をみて返してくれます。小さいけど、ちゃんと「コミュニケーションをとる」ことを知っている赤ちゃんでした。

当たり前のことのようですが、最近、こんな赤ちゃんが少なくなりました。スマホやタブレットの普及と連動し、人とのコミュニケーションを知らない子が増えているのです。こちらが笑いかけても無反応、絵本を見せても視野がさだまらない、そんな赤ちゃん、幼児さんを、たくさん見てきました。

このご夫婦は、絵本もしっかり赤ちゃんに見せながら語りかけていらっしゃったのですが、その積み重ねが、赤ちゃんにはしっかり伝わっているのです。 その証拠に、この赤ちゃんが手足をバタバタさせて、一番反応した絵本は、美しい線描画のシンデレラの表紙でした。よく「大人の絵本ね。」と言われるものです。最初は、シブいものを喜ぶなと驚きましたが、少し考えてみると、なんてことはない。おそらく赤ちゃんは、この絵を見て「人の顔(お母さんの顔?)」だと認識したのです。たくさんある絵本の中で赤ちゃんにとって「一番身近なもの」「一番うれしいもの」だったのです。お父さんの顔、お母さんの顔、まわりにいる大人たちが、しっかり語りかけてきたからこそ。赤ちゃんはその「顔」を、ちゃんと見ているのですね。

スマホはなんのかわりにもなりません。

是非たくさんの笑顔と、素敵な絵本を。小さな赤ちゃんにこそ、おすすめいたします。


次回は、さいたま市南区です。

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